チャプター 306

ナディアは、ベッドがひとつあるだけの無菌室に、ひとりきりで座っていた。

研究施設の職員たちは、危険になりそうなものをすべて運び去っていた。金属製のベッド枠に、分厚いマットレスだけが残されている。

食事でさえ使い捨ての発泡容器で運ばれ、食べ終えるとすぐに回収された。

丸五日ものあいだ、誰ひとり彼女に話しかけなかった。外の世界の知らせを伝える者もいない。

六日目になって、ナディアはついに耐えきれなくなった。彼女は扉へ駆け寄り、金属の格子をきつく握りしめる。

「ヘンリー・ハーディングを呼んで! 彼と話がしたいの! 今すぐ!」

そんな要求をすれば、ヘンリーはすぐにでも会いに来るものだと、彼...

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